大分市のリウマチ・膠原病専門の内科クリニックです。

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診察で「今日の体調は0~10点で何点?」と聞かれたことはありませんか?

こんにちは、院長の前島です。

診察の際に、「今日の体調を0点から10点の数字で表すと、何点くらいですか?」と質問されて、少し戸惑った経験はありませんか?

「『まあまあ』としか言えないのに、数字でなんて…」 「高い数字を言ったら、お薬が増えちゃうのかな?」
そんな風に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、なぜ私たちがこの一見不思議な質問をするのか、その大切な理由についてお話ししたいと思います。

治療方針を決めるための、3つの大切な情報

病気の治療方針を決めるとき、私たちは主に以下の3つの情報を総合的に判断しています。

  1. あなたの「実感」(痛み、だるさ、気分の落ち込みなど、ご本人にしか分からないつらさ)
  2. 医師の診察(関節の腫れや痛みの状態など、医師が見て分かること)
  3. 血液検査(CRPなど、体の炎症を示す客観的なデータ)

この中で、どれか一つでも欠けてしまうと、あなたの体の状態を正しく理解することはできません。そして、これら3つの情報はどれも欠かせませんが、特にあなたご自身に教えていただく必要があるのが、一番目のあなたの「実感」なのです。

検査の数値が良くても、あなたが「つらい」と感じていれば、それは決して見過ごしてはいけない重要なサインです。あなたの「実感」を数字という共通の言葉で教えていただくことで、私たちは治療が本当にあなたに合っているのかを、より深く理解することができるのです。

数字で答えるときのヒント

この質問には、「正しい答え」も「間違った答え」もありません。あなたが感じているままを教えていただくことが何よりも大切ですが、もし迷ってしまったら、以下を参考にしてみてください。

  • 0点 = 病気の影響が全くない、考えられる限りで最高の状態
  • 10点 = この病気による症状が、考えられる限りで最も悪い状態

「まあまあかな」と感じる時でも、「どちらかと言えば良い方かな?それとも悪い方かな?」と考えて、一番しっくりくる数字を直感で選んでみてください。

よくあるご質問にお答えします

この質問について、患者さんからよく頂くご質問をいくつかご紹介します。

Q1: 「検査結果は良いのに、私の評価は7点です。私の感覚がおかしいのでしょうか?」

A: いいえ、全くおかしくありません。むしろ、その「ズレ」こそが非常に重要な情報になります。検査では分からない痛みやだるさ、あるいは精神的なストレスが、あなたの「つらさ」の原因かもしれません。そのことを共有していただくことで、「では、次に関節の治療とは別に、この『つらさ』を和らげるために何ができるだろう?」と一緒に考える、新しい一歩を踏み出すことができます。

Q2: 「何点を目指せばいいのですか?」

A: もちろん数字は低い方が良いのですが、大切なのは一つの数字に一喜一憂することではありません。私たちが注目しているのは、数字の「変化」です。先月が8点で、今月が6点になったとしたら、それは治療がうまくいっている素晴らしいサインです。この数字が少しずつでも下がっていくように、一緒に治療を進めていくことが私たちの共通の目標です。

Q3: 「高い数字を言うのが少し怖いです…」

A: そのように感じさせてしまったら、申し訳ありません。どうぞご安心ください。この数字は、あくまで治療について話し合うための「きっかけ」であり、自動的に何かが決まるスイッチではありません。治療方針は、必ずあなたと相談し、良い点と悪い点をすべて考慮した上で、一緒に決めていきます。あなたが正直に感じていることを教えてくださることが、私たちにとって最も価値のある情報なのです。

この「0から10点の質問」は、あなたの「声」を治療の中心に置くための、大切なコミュニケーションツールです。

これからも、あなたにしっかり寄り添い、納得のいく治療を一緒に見つけていきたいと思っています。診察の際に分からないこと、不安なことがあれば、いつでも遠慮なくお声がけください。

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