筋肉は、体を動かすためだけの組織ではありません。
筋肉を動かすと、筋肉からさまざまな物質がつくられ、体のほかの場所へシグナルを送ります。その代表が「マイオカイン」です。
院長(前島圭佑)は著書の中で、この働きをイメージするために、筋肉を「体の製薬工場」にたとえています。
筋肉を動かすと、「製薬工場」が動き出す
運動によって筋肉が収縮すると、マイオカインをはじめとするさまざまな物質が分泌されます。
それらは筋肉だけでなく、脂肪、肝臓、骨、脳など、体のさまざまな組織との情報のやりとりに関わっています。
マイオカインの中には、炎症反応の調整や、糖・脂質の代謝などに関わるものもあります。
そのため、
「運動すると、体の中の製薬工場が動き、天然の抗炎症薬のようなものが送り出される」
そんなイメージを持つと、運動が筋肉を鍛えるだけではないことを直感的に理解しやすくなります。

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「天然の抗炎症薬」は、あくまでイメージです
実際には、運動によって一種類の「薬」がつくられるわけではありません。
筋肉から出る物質には多くの種類があり、働きもさまざまです。運動の種類、強さ、時間、体の状態によっても反応は変わります。
「製薬工場」「天然の抗炎症薬」という言葉は、運動で動いた筋肉が全身の健康に役立つシグナルを送り出していることをイメージするためのたとえです。
運動の意味を「筋肉をつける」だけで考えない
運動は、筋力や体力を保つことだけでなく、骨や代謝、心身の健康など、さまざまな面に良い影響をもたらします。
「筋肉を動かすたびに、体の中の製薬工場を少し動かしている」
そう考えると、運動の意味が少し違って見えてきます。
大切なのは、完璧な運動をすることではありません。
体調や病状に合わせて、できる範囲で体を動かすことです。
関節の炎症や強い痛み、骨粗鬆症、心臓や肺の病気などがある場合には、適切な運動の種類や負荷は人によって異なります。無理をせず、必要に応じて医療者と相談してください。
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体内イメージについて
このページで使っている比喩は、体の仕組みを理解しやすくするために院長(前島圭佑)が著書でも用いているイメージ表現です。実際の体の仕組みはより複雑で、診断名や治療法を示すものではありません。
医学確認・医療情報について
- 執筆・医学的確認
- 前島圭佑
- 最終医学確認日
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