体の中では、毎日さまざまな化学反応が起きています。
その中で、細胞やたんぱく質の働きを少しずつ傷める方向に働く変化として、「酸化」と「糖化」があります。
院長(前島圭佑)は著書の中で、
酸化=「サビ」
糖化=「コゲ」
とイメージしています。
実際に体が金属のようにサビたり、食べ物のように焦げたりするわけではありません。
けれども、「目に見えない変化が少しずつ積み重なる」という点をイメージするには、とても分かりやすいたとえです。

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酸化=体にたまる「サビ」
私たちの体では、酸素を利用する過程などで活性酸素種(ROS)が生じます。
活性酸素は、すべてが悪いわけではありません。細胞同士の情報伝達や、感染から体を守る働きにも必要です。
一方で、活性酸素が増えすぎたり、それを処理する抗酸化の仕組みとのバランスが崩れたりすると、たんぱく質、脂質、DNAなどが傷つきやすくなります。
この状態を「酸化ストレス」と呼びます。
これを、
「体の中に少しずつサビが増えていく」
とイメージすると分かりやすくなります。
糖化=体にたまる「コゲ」
糖化は、糖などが体のたんぱく質や脂質などと反応することで起こる変化です。
その結果、AGEs(終末糖化産物)と呼ばれるさまざまな物質がつくられます。
AGEsが増えると、たんぱく質の性質や組織の働きに影響したり、炎症や酸化ストレスに関わる反応を起こしたりすることがあります。
特に、血糖が高い状態が続くと、体内でAGEsがつくられやすくなります。
これを、
「余分な糖によって、体のたんぱく質に少しずつコゲがついていく」
とイメージしてみます。
もちろん、甘いものを一口食べただけで体が焦げる、という意味ではありません。
大切なのは、糖化という変化が長い時間の中で積み重なりうることをイメージすることです。
「サビ」と「コゲ」は別の変化ですが、影響し合います
酸化と糖化は同じものではありません。
しかし、糖化によって生じたAGEsが酸化ストレスや炎症に関わったり、酸化ストレスが糖化に関連する反応を強めたりすることがあります。
そのため、
「サビとコゲが重なって、細胞や組織に少しずつ負担をかける」
というイメージを持つと、両者の関係を理解しやすくなります。
日々の選択を考えるためのイメージ
サビやコゲを完全になくすことはできませんし、その必要もありません。
ただし、過剰な酸化ストレスや糖化を増やしにくい生活を考えることには意味があります。
血糖管理が必要な方は、必要な治療を続けることが基本です。
そのうえで、
- 運動
- バランスのよい食事
- 禁煙
など、全身の健康を支える生活を考えていきます。
特定の食品やサプリメントだけで「サビを落とす」「コゲを取る」ことはできません。
このイメージの目的は、食品を怖がることではなく、
「自分の体の中で、日々どんな変化が積み重なっているのか」
を思い浮かべ、日々の選択を考えるきっかけにすることです。
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体内イメージについて
このページで使っている比喩は、体の仕組みを理解しやすくするために院長(前島圭佑)が著書でも用いているイメージ表現です。実際の体の仕組みはより複雑で、診断名や治療法を示すものではありません。
医学確認・医療情報について
- 執筆・医学的確認
- 前島圭佑
- 最終医学確認日
このページは一般的な患者向け医学情報です。個別の症状、検査結果、治療の必要性は患者さんごとに異なります。治療中の薬を、体内イメージや生活習慣を理由に自己判断で中止・減量・変更しないでください。
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