眠っている時間は、体が何もしていない時間ではありません。
睡眠中には、脳、自律神経、ホルモン、免疫などが昼間とは違う状態になり、体と脳を次の日に向けて整えるさまざまな働きが進みます。
院長(前島圭佑)は著書の中で、この時間を「夜間の修理工事」と表現しています。
夜になると、体の「修理工事」が始まる
一日を過ごす間、私たちの脳や体は働き続けています。
眠っている間には、記憶の整理、神経や自律神経の調整、ホルモン分泌、免疫の働きなど、さまざまな変化が起こります。
そのため睡眠を、
「昼間に使った脳と体を、夜の間に点検し、整える時間」
とイメージしてみます。
睡眠を削るということは、その「夜間の修理工事」に使える時間を減らしている、と考えることもできます。
もちろん、一晩よく眠ればすべてが元通りになるという意味ではありません。大切なのは、睡眠が体を整えるための基本的な時間の一つだと知ることです。
脳の「丸洗い」というイメージ
睡眠中の脳では、脳脊髄液などの体液の動きが変化し、脳の中で生じた物質の移動や除去に関わる仕組みが研究されています。
そこで院長は、
「眠っている間に、脳の中を新しい液体がめぐり、日中にたまった不要なものを洗い流していく」
という「脳の丸洗い」のイメージを用いています。
夜になると、脳の中で掃除が始まる。
そんな映像を思い浮かべると、「なぜ睡眠時間を大切にしたいのか」が少し実感しやすくなります。

図を選択すると拡大できます。
実際には、脳を水で丸洗いしているわけではありません。また、睡眠中に人の脳でどの程度こうした物質除去が高まるのかなど、詳しい仕組みには現在も研究中の点があります。
それでも、睡眠中の脳で体液の動きや物質除去に関わる現象が起きていることは、睡眠を「ただ休むだけの時間」ではなく、脳を整える大切な時間として考える一つの手がかりになります。
「眠らなければ」と追い込みすぎない
睡眠が大切だと知ると、
「ちゃんと眠らなければ」
と焦ってしまうことがあります。
しかし、眠りは頑張れば頑張るほど得られるものではありません。
必要な睡眠時間には個人差もあります。
大切なのは、睡眠を削ることを当たり前にせず、自分の生活の中で「夜間の修理工事」の時間をできるだけ確保することです。
眠れない状態が続く、日中の眠気が強い、大きないびきや無呼吸を指摘されるなどの場合には、必要に応じて医療機関へ相談してください。
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体内イメージについて
このページで使っている比喩は、体の仕組みを理解しやすくするために院長(前島圭佑)が著書でも用いているイメージ表現です。実際の体の仕組みはより複雑で、診断名や治療法を示すものではありません。
医学確認・医療情報について
- 執筆・医学的確認
- 前島圭佑
- 最終医学確認日
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